真冬の八ヶ岳を縦走してあっちこっちの頂上で宴会をしよう 2日目


八ヶ岳縦走での宴会登山も2日目となりました。



午前6時に起床。6時20分ごろより、ご来光に備えます。
東の空が橙色に染まってきたころ、富士山が赤みを帯びて現れてきました。
その前で、「マル」のポーズです。



折角の赤みを帯びた富士山ですが、ピンボケとなってしまいました。



北西方向の紫色の空に浮かぶ北アルプスをバックに記念撮影です。



西の紫色の空に浮かぶ阿弥陀岳です。



午前6時45分。東の空から太陽が現れました。
真冬の八ヶ岳2700mの稜線から拝むご来光です。



ご来光と富士山です。



モルゲンロート(=朝陽や夕陽を浴びて橙色などに染まるの意)の横岳とおけパパです。



今日のご来光は「マル」です。


モルゲンロートの幻想的な富士山です。
富士山は約20万年前から火山活動でその姿が形成され始め、現在の3776mに
なったのは約1万年前と、ごく最近のことだそうです。
ちなみにあの有名な「かぐや姫」伝説はこの富士山が舞台なのです。



赤岳もモルゲンロートで美しく映えます。



今日は、このまま稜線の縦走路を歩いて横岳から硫黄岳へと向かうか、再び赤岳に戻るか
の選択に迫られました。
熟考した結果、再び赤岳に登頂することにしました。

その理由は以下のとおりです。
今日は昨日にも増して天気が良く快晴で、気温も春のように高く氷点下6℃である。
→ だから頂上で昨日にも増してゆっくりと酒を飲んで宴会をしたい。
→ 横岳は夏でも緊張の続く岩稜で、冬に酔っぱらったおやじ達が歩くには少々危ない。
と、朝の時点では酔っぱらっていないおやじ二人が冷静で懸命な答えを出したのです。
横岳、硫黄岳への縦走をどうしても成し遂げたかったのですが、登らない決断をする
勇気も冬山登山には必要なのです。

その代わりに存分に赤岳頂上を楽しもうということで、山小屋「赤岳天望荘」を
少々遅い午前8時40分に出発しました。



途中、富士山がとても美しく、記念撮影です。



おけパパもポーズをとります。



午前9時30分、赤岳頂上に再び到着です。
今日は昨日と違い、登山者も数名います。



赤岳頂上で昨日に続き宴会の始まりです。
先ずは、缶ビールです。
今日はスーパードライの350ml缶で乾杯です。
写真は赤岳頂上2899mの三角点の上に置いたスーパードライです。



ビールの後は、ペットボトル「Crystal Geyser」に入れた赤ワインで乾杯です。
つまみはカルパスと鹿児島産地鶏の炭火燻製などです。



富士山を眺めながらの赤ワインは最高です。
すでに朝陽は高く登ってしまっていますが、おけパパの顔がモルゲンロートに
なってきています。



赤岳頂上から眺める八ヶ岳最南端に位置する権現岳(標高2715m)と遠くには
日本で2番目に高い山である北岳(標高3192m)を有する南アルプスです。



雲海に浮かぶ富士山も依然美しくそびえています。



権現岳南アルプスをバックにウィスキーを飲みます。


360度見渡せる絶景を最高のつまみにしていると、お酒もビールから赤ワイン、
ウィスキーへと量を増してきました。
ふと気がつくと、すでに頂上に来てから2時間を経過していたのです。
厳冬期の3000m峰にもかかわらず、気温が氷点下5℃で風も5m以下、
しかも太陽の光でポカポカという春のような天気も手伝い、長居してしまったようです。

それでもこの絶景に飽き足らない酔っ払いおやじ二人でしたが、そろそろ下山を
しなければ大阪まで帰れないことに気づき始めていました。



11時30分、絶景を惜しみながら赤岳頂上から下山を始めました。
富士山に別れを告げながら、かつ、翌日のニュースに酔っ払いおやじの滑落の記事が
載らないように慎重に岩稜地帯を下っていきます。



ゆうパパも富士山をバックに最後のポーズです。



岩稜地帯の下りで権現岳南アルプスをバックに記念撮影です。



足を滑らせれば谷底に真っ逆さまの雪面で、酔っ払いおやじは滑落しないように
ピッケルで身体を確保してポーズを撮ります。



もう一人の酔っ払いおやじとなった、ゆうパパも自然の摂理には勝てません。
大量のお酒を赤岳頂上で飲んだ後にやってくるのは、当然です。
こ、こんな崖の途中で大丈夫か?
飛ばした温かい液体が足元の雪を溶かしてしまえば雪崩が起こるぞ。



これが温かい液体を出した場所です。
こんな岩稜と崖の雪面で危なっかしいなあ。



岩稜と崖の地帯を抜けると、今度は急な雪面地帯です。



昨日登頂した阿弥陀岳が現れました。



赤岳の東斜面から南斜面へと雪面をトラバースしていきます。



ちょっとふざけて飛び込み姿勢です。



南八ヶ岳稜線と文三郎道の分岐に到着しました。
阿弥陀岳をバックに記念撮影です。
ここからは稜線を離れ、文三郎道を行者小屋まで下山します。



文三郎道で、今日行くことを止めた横岳をバックに記念撮影です。



12時30分、行者小屋まで下山してきました。
赤岳がそびえ立っています。
とても温かく、気温は氷点下1℃です。
2か月前の12月にこの場所に来たときには、氷点下14℃でしたので、
その時よりも13℃も気温が高いのです。
太陽の光がじりじりを顔を焦がしている感じがします。



行者小屋を12時40分に出発しました。
トレースを外すと太ももまで埋まってしまう雪に、ちょっと遊び心で
はまってみます。



おけパパは更にはまって寝ころんでしまいました。



登山口である美濃戸への下山途中、南沢を下っていると、阿弥陀岳が望めました。
これが今回の八ヶ岳の見納めでした。
この後、14時に美濃戸に到着。
南八ヶ岳の麓、諏訪郡原村にある温泉「もみの湯」で2日間の汗を流し、お酒が
抜けた頃、毎度おなじみとなった中央自動車道諏訪湖SAにある乳牛ソフトクリーム300円
を食べて家路に着いたのです。



20時20分に家に到着した我々は、反省会と称した宴会を行うべく、町内にある
焼き鳥屋「鳥重」に飛び込んだのです。
今回の山行の締めくくりとして、マスターも交えて生レバーやささみのたたきなどと
ともにうまい地酒を飲んで最後の宴会を行ったのです。

こうして、酔っ払いおやじ二人の顔は家に着いてから再びモルゲンロートとなったのです。
おしまい。