春の三峰山へお花見ハイキングのはずが・・・

                      

今日は、おけママとサキとともに3名で奈良県御杖村にある、三峰山(みうねやま)に
春のハイキングに出かけました。
三峰山は、標高1235mで、冬の霧氷が有名ですが、春も登山道の桜並木が有名です。
ということで、「お花見ハイキングだ!」と意気込んで泉大津の自宅を8時前に出発
したのです。
                             
マサは高校に入学し、今日がオリエンテーションということで今回は参加せずです。
                                
               

昨夜、大阪は雨が降り、今朝も4月とは思えない冷え込みでした。
そのため、奈良県宇陀市からトンネルを抜けて曽爾村に入ると、昨夜雪が降った気配が
ありました。
                                     
                

自宅から約2時間で、奈良県御杖村の「みつえ青少年旅行村」に到着です。
                                      
                        

旅行村の入り口看板付近に駐車場と登山道の入り口があり、ここに車を置いて出発した
のが、午前10時ごろでした。
                              
                     

今日のハイキングコースをご紹介しましょう。
「みつえ青少年旅行村」を出発、登りコースは2つありますが、不動滝を通るコースが
昨年の台風の影響で通行不能なために、登り尾コースを上がることとしました。
約2時間ほどで「三峰山(1235m)頂上」に到着。
その後、頂上近くにある景色の良い「八丁平」で春の日差しを浴びながら昼食タイム。
下山は尾根を新道峠まで歩き、そこから新道を下って再び「みつえ青少年旅行村」に
戻ってくるという予定です。
途中、新道の下りでは桜並木があってお花見ができるのです。・・・が。
                                       
                                   

登山道に入るところに三峰山登山口の看板があったので記念撮影しました。
標高は590mです。
                              
しかし、お花見シーズンだというのに登山客がぜんぜん見当たりません。
しかも、もう10時だというのにかなり冷え込んでいます。
まあ、いいや!
ということで出発。登り尾の登山道を山頂へと向かいました。
                            
                   

登山道に入ってすぐに橋を渡りました。
昨夜降ったと思われる雪が少し残っていました。
            


登山道には雪が残っています。
                   
                 
                   

しばらく歩くと、開けた場所に出ました。
ここでは林道が合流し、霧氷登山20回記念者の名前が刻みこまれた小屋があります。
                                    
                               

三峰山の山頂付近を遠望します。
少し白く見えていますね。
                      
                 

三重県名張方向には、曽爾高原の最高峰である倶留尊山(くろそやま)を望めます。
                          
                    

標高が上がるにしたがって、登山道の雪が多くなってきました。
同時に気温も下がっている気がします。
                         
                       

山頂まであと2300mの距離です。
登山口では山頂まで3600mとあったので、約1/3の道のりを来たことになります。
                                   
                    

登山開始から約1時間、ちょうど山頂まで半分くらいの地点で大休憩をしました。
熱いお茶とみかさ饅頭を食べます。
                            
                       

完全に雪山となってしまいました。
雪の状態から根雪はなく、昨夜一晩で降雪したようです。
                             
                             

おけパパとムスビの後ろ姿です。
                   
                

おけママの後ろ姿です。
                 
                 

サキの後ろ姿です。
             
                       

ようやく尾根に出ました。
標高は1181mです。 
                    
             

稜線に出ると、何と霧氷ができていました。
まるで花が咲いたような美しさで、遠目に見ると桜が満開となっているようにも見えます。
                               
                  

おけママも霧氷のあまりにもの美しさに酔いしれます。
                       
                 

霧氷のトンネルです。
通常、三峰山の霧氷は1月〜3月上旬の厳冬期にしか見ることができません。
今日、4月7日で霧氷が見れるなんて超ラッキーです。
しかも登山客が全くいないので、霧氷を独り占めです。
昼12時ですが、気温が上がらず、氷点下2℃でした。 
                                 
                          

昼12時を少しまわった頃、頂上に着きました。
しかし、灰色の雲が上空にやってきて、雪が降ってきました。


  
風も出てきて吹雪となってきたので、景色もほとんど見えません。 
体感温度もかなり低く感じます。
念のためこのあたりの山での厳冬期における装備(防寒具等)を持ってきて正解でした。 
                                
      

山頂にある案内板です。
晴れていれば、左に曽爾高原の古光山と倶留尊山、右に伊賀富士こと尼ヶ辻山と
大洞山の三重県美杉村の山々が見えるのです。
                
                           

山頂を後にした我々は、「八丁平」に行きました。
「八丁平」は山頂から5分ほど歩いたところにある稜線上の広場なのです。
晴れていれば、ここで美しい景色を見ながらピクニックとなるのですが、あいにくの
吹雪です。
風も強く、景色も見えず、じっと立っているだけでもつらい状況です。               
                                
         

それでも昼食前のビールは欠かせません。
おけパパはサントリープレミアムモルツ500mm缶を開けます。
                         
                             

八丁平の広場に少し大き目のブッシュ(低木)が生えており、その風下に回ると風雪が
しのげるため、そこで昼食ピクニックとなりました。
サキが温かいにゅう麺を食べています。
                         
                

昼食が終わると、景色もなく寒いだけなので、出発することとしました。
おけパパの後方は、我々の下山方向ではなく三重県飯高町へと下山する道です。
                            
                                

これが八丁平からの我々の下山コースの稜線道です。
                            
                 

下山を始めて稜線を新道峠へと向かう途中、何と吹雪が止み、晴れてきたのです。
                 
            

晴れるとさすがに春です。
太陽の光がとても穏やかで、温かいのです。
                            
                      

新道峠への稜線の下山道です。
               
               

サキがむすびと遊びます。
実は、八丁平からはムスビのリードを開放しているので、ムスビも走りまわりながら
下山します。
     
                

間もなく新道峠に到着しました。
そのまま稜線を行くと白髭峠を経由して高見山まで縦走することができますが、我々は
「みつえ青少年旅行村」の駐車場に戻るために、ここで右折して新道を下山します。
                                       
                                 

神末川の源流付近に来ると、「バイケイソウ」の新芽が群生している場所がありました。
バイケイソウ」は4月〜5月に新芽が出てくる山野草で、同じ時期に新芽を出す
オオバギボウシ(うるい)」と見分けがつけにくいのです。
実は、「うるい」は「タラの芽」や「ふきのとう」などと同様、天ぷらにして食べると
非常に美味しい春の味覚なのですが、「バイケイソウ」は猛毒を持った毒草なのです。
                                        
                              

新芽の葉の縦筋が溝状にくぼんでいるでしょう。
「うるい」はこの縦筋が溝状ではなく白い筋となっているのです。
非常に間違えやすく、この時期には間違えて食した人が死に至るという事故が毎年
絶えないのです。
                     
            

程よく下山すると、再び「倶留尊山」を望めました。
山腹に見える開けた高原地帯は倶留尊高原の中にある「池の平高原」だと思います。
                                       
実はこのとき、ちょっとした事件が起こったのです。
倶留尊山の写真を撮ろうと思ったら、デジカメがポケットにないのです。
おそらく、「バイケイソウ」を撮った際にデジカメを落としたのだと直感したおけパパは、
おけママとサキ、そしてムスビを先に行かせて、デジカメを探すために下りてきた道を再び
登ることとしたのです。
                
地図では「バイケイソウ」の群生地まで約40分と計算しましたが、日頃ランニングなどで
鍛えているおけパパは、登山道を走って登ったところ15分で到着しました。
                
やはり、「バイケイソウ」群生地の近くにデジカメが落ちていたのです。
デジカメを拾って、再び走って下山したのです。
                                
                           

おけパパは約30分ほどで、休憩していたおけママたちに追いついたのです。
この場所は、新道登山道が林道に合流する地点で、桜並木が続いている場所です。
しかし、桜は蕾さえも出ておらず、開花はまだまだ先の様子で、お花見とはほど遠かったのです。
                                  
                 

「みつえ青少年旅行村」に戻ると、遊具エリアがありました。
長い滑り台です。
このほかにボブスレーなどもありましたが、旅行村は閉鎖中で使えません。
                               
                      

唯一、遊べる滑り台をサキが童心に帰って滑り下りてきました。
             
この後、駐車場に戻り、帰路についたのです。
                      
                          

「お花見ハイキング」改め、「霧氷ハイキング」で汗をかいた我々は、御杖村にある
温泉施設「みつえ温泉 姫石(ひめし)の湯」に行きました。
                        
               

「姫石の湯」は空いていて快適でした。
この近くでは曽爾高原にもう一か所温泉施設「亀石の湯」というのがありますが、常連さんに
よるといつも混んでおり、「姫石の湯」のほうがゆっくりできるそうです。
                           
               

帰宅途中、奈良県大和高田市の高田川では桜が満開でした。
                          
                        

桜祭りが開催されており、我々はここでお花見となったのです。
                            
今回の三峰山お花見ハイキングは霧氷ハイキングとなったのですが、高田川の桜並木で
満開となった桜のお花見もできたので、一石二鳥だったのかな・・・と思っています。