春の瑞牆山登山


今日は、甲斐の国と信濃の国の国境にある、
日本百名山のひとつ、瑞牆山(みずがきやま)
標高2230mに向かいました。
写真は花の中に浮かぶ瑞牆山です。
  
  
 

午前8時28分にJR中央本線韮崎駅
到着しました。
午前5時10分に東陽町発の東西線に乗り、
中野、八王子で電車を乗り継ぎ、すべて
各駅停車を使って3時間以上の道のりでした。
  
  
 

さらに、韮崎駅前を8時50分に出発する
山岳バスに乗り、自宅出発から約5時間を
かけて、10時15分に瑞牆山荘前(標高
1550m)に到着です。
山岳バスはさすがに割高で、片道2060円
でした。
東陽町から韮崎までの電車賃に匹敵する価格
であります。
 
この瑞牆山荘前の登山ポストに登山届を出して
出発です。
出発時刻は10時25分です。
  
  
 

今日のコースです。
瑞牆山荘から富士見平小屋を経て瑞牆山
頂上に立ったあと、不動滝、芝生公園を周り
再び瑞牆山荘に戻るコースです。
山地図でのコースタイムは、頂上までが
2時間50分、頂上から周遊して戻るのに
4時間10分の合計7時間00分です。
 
帰りの最終のバスが16時30分発です。
登山開始が10時25分であることから、
コースタイムどおりでは間に合いません。
速足での登山が必須となりますね。
  
 
 
 

出発してすぐに、目指す瑞牆山が目前に
現れました。
しかし、登山コースは、東側にぐるりと
回り込み、一旦谷を降りて再び登り返す
のです。
  
そのときです。おけパパは、目まいのような
症状で少しフラフラとしてしまいました。
昨夜の酒がまだ抜けていない二日酔いかな、
と思っていたのですが、後で知ったところ、
信濃の国震度5弱の地震があったとの
ことです。
ここ甲斐の国も震度2〜3だったそうですが、
落石がなくてなによりです。

 
 

10時55分、出発から30分で富士見平
小屋に到着です。
コースタイムは50分なので、かなりの
ハイペースでした。
 
この富士見平小屋は、昨年11月にゆうパパと
二人で金峰山(きんぶざん)に登った際、
下山時に立ち寄った場所です。

  
  

桃太郎岩という名前がついた大岩です。
瑞牆山近辺は、大きな花崗岩の岩が多く、
ロッククライミングをする人も多いのです。
  
  
 

今日、初の富士山です。
 
そういえば、昨日5月11日、この瑞牆山
すぐ北側にある小川山(標高2418m)に
おいて、5月9日から遭難して行方不明に
なっていた60歳代の男性が死体で発見された
とのことです。
小川山は一般登山コースではなく、熟練者向け
で、道迷いや滑落がよく起こる山です。
ご冥福をお祈りします。
  
 
 
 

胎内くぐりと言われる岩です。
もちろんくぐってみました。
  
 
 

後ろにそびえるのは、頂上手前の大やすり岩
というでっかい岩です。
瑞牆山の頂上は、鎧岩というでっかり岩の
上にあります。
中腹から瑞牆山を見ると、大やすり岩と
鎧岩が二つの兜のように見えるのが特徴です。
  
 
 
 

ということで、鎧岩の上にある瑞牆山
頂上(2230m)に到着です。
  
 
 

頂上への到着時刻は11時55分でした。
ここまでの標準コースタイム2時間50分の
ところ、1時間30分という結構いいペース
で来れました。
  
  
 
 

富士山をバックに頂上で記念撮影です。
  
 
 

頂上からは大展望です。
瑞牆山から真南に目をやると、
見事な富士山が拝めます。  
 
 

頂上から北西に目をやると、眼下に清里高原
が広がり、その向こうに高くそびえるのは、
おけパパの大好きな八ヶ岳です。
雪を被った一番高い山が赤岳ですね。
  
 
 

八ヶ岳を少しアップです。
左の一番高い山が赤岳、その右が横岳、
そして一番右端の緩やかなまるい頂上が
硫黄岳です。



 

そして、頂上から南西に目をやると、
眼下には大やすり岩があり、遠くには
鳳凰三山南アルプスがそびえています。
  
 
 
 

この絶景の中で、サッポロ黒ラベルでひとり
乾杯です。
富士山をバックに乾杯!
  
 
 

八ヶ岳と、そしてその左の奥に小さく見える
雪を被った木曽の御嶽山をバックに乾杯!
  
 
 

富士山の左側手前の大きな山、頂上に岩が
突き出ているのが、昨年11月にゆうパパと
登った金峰山(標高2599m)です。
この瑞牆山よりも300m高いためか、
仰ぐような位置にあります。
  
 
 

ということで、頂上でゆっくりしていると、
あっとゆう間に30分近く経ってしまいました。
今日はバスに間に合わせるために、下山を
急ぎます。
 
八ヶ岳の大きな山塊を見ながら出発です。
時刻は12時25分です。
周遊しての下山コースタイムは4時間10分。
帰りの最終バスが16時30分なので、
コースタイム通りに下山すると間に合わない
計算です。
 
  
 
 
 

頂上直下の鎧岩の下で、これまで登ってきた
南側の道とは反対の北側へと下りて行きます。
  
北側の富士見平小屋からの登山道は登山客が
登るポピュラーな道ですが、南側の不動滝を
周る登山道は、ほとんど登山客がいません。
頂上から不動滝までが山地図で「悪路」と
なっていること、この周遊路を行くと、
長時間の山行となってしまうためでしょうか。
そのため、この道では静かな山行が楽しめます。
  
 
 
 

出た〜!
下山時のおけパパ得意のひとりカラオケです。
1曲目はサザンオールスターズの「やや、
あの時代を忘れない」でした。
♪胸に残る〜愛しい人よ〜♪
 
2曲目は同じく「いとしのエリー」。
3曲目はグレイの「Beloved」でした。
  
人に合わない登山道なので思う存分歌えます。
 
 
 
 

夫婦岩という大きな岩がありました。
 
 
  

この渓流の中を渡渋(としょう)するのが
登山コースとなっています。
このように、橋がないところで川を渡るのが
3回くらいありました。
川が増水していると、渡渉が厳しくなると
思われます。
この周遊路が悪路と言われる所以かもです。
  
 
 
 

渡渋を繰り返し下山すること、45分で
不動滝に到着しました。
標準コースタイムが1時間なので、これまた
いいペースです。
滝壺の手前まで行けるので、マイナスイオン
を感じつつ、少し休憩しました。
  
 
 
 

再び、山の中の渓流沿いを下ります。
 
この季節、このような渓流には必ず、あの
かわいい奴がいるはずです。
おけパパが、渓流の淀んだ浅瀬の石を動かし
て探すこと約3分。
 
いました〜!!!
  
 
 
 

山椒魚です。
これはハコネサンショウウオという種類です。
大きさは5cmくらいなので、まだ子供です。
3月に卵から孵化し、成長すると10cm以上
になります。
ハコネサンショウウオは、干物にして食べると
香ばしい山椒の味がして、とても美味しいの
です。
精力増強にもなります。
おけパパも年齢とともに精力も落ちてきている
ので、山椒魚を食べると良いかもです。
 
山梨県では、アカシサンショウウオが絶滅
危惧種に指定されていますが、ハコネは
イエローにもなっていないため、比較的
簡単に見つけられます。
 
 
 
 

山椒魚は、食べずに、川に逃がしてやり
ました。
精力は別の食材で増強させることにしました。
  
 
 

林道に出ました。
13時45分でした。
  
 
 

再び林道から離れ、みずがき自然遊歩道を
歩いて行きます。
新緑がとてもきれいです。 
  
 
 
 

こんなに美しい森の中ですが、登山客には
全く会いません。
  
 
 
 

みずがき自然公園に出ました。
花の向こうに瑞牆山がそびえていました。
しかし、ここから見えているのは頂上ではなく、
頂上はさらに奥になるようです。
  
 
 
 

瑞牆山荘まではもう少しです。
  
 
 

瑞牆山荘に戻ってきました。
時刻は15時00分でした。
標準コースタイム7時間のところ、
約4時間30分で戻ってきたことになります。
  
 
 
 

瑞牆山荘で買ったソフトクリームを食べ
ながら、バスを待ちます。
  
 
 

最終バスの1本前の15時20分発に乗る
ことができました。
  
 
 
 

韮崎駅まで1時間15分、運賃2060円の
バスの旅です。
このバスは、山梨県北杜市(ほくとし)を
走ります。
北杜市はとても美しいところで、おけパパは
長野県諏訪郡原村に次いで、別荘を持ちたい
場所です。
まあお金があればの話ですが。
  
 
 
 

16時35分、時間どおりに韮崎駅に到着
しました。
 
 
 
 

韮崎駅16時53分発の新宿行き、
特急「あずさ26号」に乗ります。
途中停車駅は、甲府、八王子、立川と少なく
快適なはずでした。
  
 
 

韮崎駅を発車してすぐ、おけパパの隣にすでに
座っていたおっさんが、日本酒4合瓶3本を
持っていたので、お土産に買ったんだろうと
思って居ました。
すると、突然、純米吟醸の日本酒4合瓶を
コップにも注がず、いきなりラッパ飲み
し始めたのです。
 
このおっさんは、途中、車内販売で小さな
チーズ鱈を買っていましたが、立川に着く
までの1時間強の間に、なんと3本の4合瓶
をいとも簡単に飲んだのでした。
3本目の日本酒は少し残っていましたが、
チーズ鱈1本で、日本酒1升を飲み干し、
平気な顔で立川で降りて行ったのです。
水でもこれだけの量を1時間で飲むことは
できません。
あっぱれ、酒豪です。
  
 
 
 

ということで、19時に家に着いたおけパパは、
いつものように、一人で登頂祝いです。
前回、北海道の阿寒でアッカ〜んとなったので、
今日のお酒はとても美味しかったです。
  
 
酔いもまわり、10時には寝てしまいました。