木曽御嶽山


3連休を利用して、木曽の御嶽山にマサと登山に出かけました。
10日は土曜でマサが昼まで学校なので、夕方に出発し、
登山口である中の湯の駐車場で車中泊、夜明けを待って6時に登山開始です。


歩き始めて約2時間、八合目の女人堂に到着。
真赤に色づいたナナカマドの向こうに雄大乗鞍岳と、雪をかぶった
穂高槍ヶ岳など北アルプスの山々が美しく望めました。


御嶽山の剣が峰方向をバックに記念撮影です。


8合目を過ぎると、樹林がハイマツなどの低木に変わり、視界が
急に開けます。
今日は快晴で、四方八方すべての視界が100%。
後ろに見えるのは御嶽山の頂上の一つである継子岳です。


9合目を目の前にして、森林限界を超えます。
ここから先は瓦礫の山です。
火山だけあって、黒い色の岩が多いように感じます。


頂上の剣が峰、標高3067Mに到着です。
到着は10時で、丁度登山開始から4時間かかって登頂できました。
御嶽山は1個の山としてはとても雄大で、頂上がとても大きなカルデラ
の形状をしています。
そのため、頂上も最高峰の剣が峰の他に、王滝頂上や飛騨頂上といった
ピークがあり、継母岳、摩利支天山、継子岳などの山も含んでいます。


剣が峰から一ノ池のお鉢まわりをします。
先ずは眼下に美しいエメラルドグリーンをした二ノ池が見えます。
御嶽山の頂上付近には大きく5つのカルデラ湖があり、それぞれ、
一ノ池から五ノ池と名付けられています。
一ノ池は剣が峰の直下で、唯一水のない湖です。


一ノ池のお鉢とは反対側には、40年前の昭和の大噴火の跡地である
地獄谷が広がります。
地獄谷からは今も水蒸気や硫黄成分を含んだ噴煙が立ち上っています。


剣が峰からしばらく歩くと、美しい稜線をもつ継母岳が目の前に
現れます。
継母岳は剣が峰より200M低い山で、一般に入る登山ルートが
ありませんが、今日の天気であれば、歩いていくことができそうです。


お鉢まわりの途中、瓦礫の登山道の向こうに摩利支天山と眼下に雲が
広がってきました。


お鉢まわりの最後のポイントでは、眼下に二ノ池が美しく見えます。
ここから一気にガレ場を二ノ池に向かって下って行きます。


天気も良いので、我々はお鉢まわりだけでなく、もう少し頂上散歩を
楽しむため、遠くに見えている賽ノ河原を超え、三ノ池を目指す
こととしました。


賽ノ河原を超えると、眼下に三ノ池が見えてきました。
5つのカルデラ湖の中で最も大きいのが、この三ノ池です。


三ノ池の向こうには、飛騨頂上と継子岳がそびえています。


残念ながら、時間的な制約から、四ノ池、五ノ池方面には
足を延ばすことができず、三ノ池の湖畔に下りました。
湖面に飛騨頂上から延びる稜線が美しく映っていました。


今日は日帰り登山のために、中の湯の登山口には夕暮れまでに
下山する必要があります。
三ノ池で少し休憩し、14時には八合目の女人堂に向けて
下山を開始しました。
途中、日陰では数日前に降った雪が少し積もったままの場所
があり、滑りやすく注意が必要でした。


中の湯の登山口駐車場には夕暮れ前の16時30分に到着
できました。
登山靴を脱ぐ瞬間がとても快感で、ほっとできる時間です。

このあと、大阪の自宅に向けて帰ったのですが・・・
何と、中央自動車道が中津川から名神との合流地点の小牧
まで断続的に渋滞とのこと。
人の多いところがきらいな我々は、時間がかかってもよいので、
一般道を恵那から矢作川沿いに走り、途中、温泉にも入り、
豊田勘八から伊勢湾岸道に乗って帰りました。