南アルプス仙丈ケ岳(標高3033M)の頂上で宴会だ!


今回は、ゆうパパと一緒に南アルプス仙丈ケ岳の頂上(標高3033M)で酒宴を開こうと
いうことになり、9月23日の夜に泉大津の自宅を車で出発しました。
                          
                          

南アルプスの登山口へは、マイカー規制のため、南アルプス林道を走るバスに乗り換える
必要があります。
我々は仮眠を取ったあと、バスターミナルのある長野県伊那市戸台口近くの仙流荘という
場所でバスを待ちました。
朝一番のバスは午前6時出発予定でしたが、3連休で登山客が多いため、臨時便増発で、
5時40分にバスに乗ることができました。
                         
                         

これがそのバスです。マイクロバスを少し大きくしたような感じです。
仙流荘から登山口のある北沢峠まで、約1時間、南アルプス林道を走ります。
                                    
バスの運転手さんによると、南アルプス林道は、かつては森林鉄道の軌道であったそうで、
鉄道の廃業とともにマイカー規制の道路に生まれ変わったそうです。
仙流荘は今では誰もが宿泊できる温泉旅館ですが、森林鉄道が営業していたときには、
営林省の宿舎として使用されていたそうです。
                               
                          

午前6時35分に北沢峠に到着です。
北沢峠から北側の登山道を登ると甲斐駒ケ岳へ、南側の登山道を登ると仙丈ケ岳へ行けます。
また、北沢峠で更にバスを乗り換えると、日本で2番目に高い南アルプス最高峰の北岳
登山口である広河原まで行くことができます。
                        
我々は、北沢峠から南側の登山道へと向かい、6時50分に登山開始しました。
                                       
                                  

登山口から1時間ほどはシラビソの森を高度を稼ぎながら歩きます。
                              
                                 

木々の間から北岳が顔を出しました。
                      
                       

1時間ほどで大滝頭に到着です。
ここは、仙丈ケ岳への2つの登山ルートの分岐点となっています。
馬の背を経て頂上を目指すルートと、小仙丈ケ岳を経て頂上を目指すルートです。
我々は景色の良い稜線を行く小仙丈ケ岳ルートを行きました。
                              
                       

登山開始から1時間20分ほどでシラビソ、ダケカンバの森林を超え、低木ハイマツの
茂るエリアに出ました。
稜線を歩いているため、景色がとても美しく、先ず目に飛び込んできたのは、山頂が白い
三角錐の形になっている甲斐駒ケ岳です。
                                       
     
             

目の前に迫る甲斐駒ケ岳は圧巻です。
                               
                       
                            

我々が目指す仙丈ケ岳方向には、小仙丈ケ岳がそびえています。

                


甲斐駒ケ岳の奥には、おけパパの好きな八ヶ岳が見えています。
                           
                     

高度を上げるにしたがって、富士山も大きく遠望できるようになってきました。
                                
                         

登山開始からちょうど2時間で、小仙丈ケ岳(標高2855M)に到着です。
                       
                    

ここまでくると、仙丈ケ岳が大迫力で圧巻です。
                             
                        

気温0℃に加え、風が強くなってきたために、体感温度が下がり始めました。
この場所で薄いフリースとウィンドブレーカーを着ました。
                          
                               

仙丈ケ岳の頂上が見えてきました。
3連休ということもあり、頂上にはたくさんの人たちが見えました。
                                
                              

北岳と奥に見えるのは富士山です。
                      
                   

午前10時36分、仙丈ケ岳の頂上に立ちました。
登山開始から3時間46分と、予定の4時間より早いペースでした。
                                
                               

仙丈ケ岳頂上から甲斐駒ケ岳とその奥に八ヶ岳を遠望します。
今年の2月には厳冬期にもかかわらず、八ヶ岳最高峰の赤岳頂上でゆうパパと酒宴を
開いたことを思い出しました。
                               
                                     

仙丈ケ岳頂上は狭く、かつ登山客が多いので、頂上のすぐ横にある小高いところで酒宴を
開くこととしました。
先ずは、サントリープレミアムモルツのロング缶で乾杯です。
クーラーボックスに保冷剤とともに入れて、背中に担いでここまで持ってきたかいがあり、
ビールはよく冷えていました。
                                          
なお、帰りのバスの最終が北沢峠発16時ということを考え、余裕を見て、酒宴の終了時刻は
12時30分としました。下山は約3時間要すると見ていたのです。
酔っぱらって時間を見過ごすと大変です。
                     
                             

ゆうパパが富士山を酒肴にプレミアムモルツを飲み干しました。
                            
                        

おけパパは甲斐駒ケ岳八ヶ岳を酒肴にプレミアムモルツを飲み干しました。
ここは、我々しかいませんが、畳2〜3枚程度のスペースですので、酔っぱらっての
滑落に注意です。
すぐ横は断崖絶壁となっており、落ちると数百メートル自由落下することとなるのです。

                                   
                                 

苦労して重たい目をしながら担ぎあげた酒肴をいただくことにしました。
先ずは、お刺身です。
本まぐろ、鯛、はまち、蛸のお刺身をわさび醤油でいただきました。
これも保冷剤を使って冷蔵状態を保ちながら持ってきたのです。
                                
                               

次に、厚あげをコンロで炙って生姜醤油でいただきました。
                               
また、馬刺のブロックを冷蔵状態で持ってきましたので、生姜醤油でいただきました。
加えて、馬タンの燻製をレモン汁でいただきました。
すぐ横の仙丈ケ岳頂上にいるたくさんの人たちも、まさか、我々が標高3000Mで
このような酒宴を開いているとは思っていないでしょう                                                             
この後、アサヒスーパードライを飲み、ホットウィスキーを飲み、更には1リットルの
ペットボトルに入れてクーラーボックスで持ってきた冷たい地酒「真澄」をいただきました。
「真澄」と言えば、今年の真冬の八ヶ岳は赤岳頂上で酒宴を開いたときに、谷底に落として
しまった記憶が蘇ります。
                                          
料理のほうは、よく冷えたビールや地酒で体が冷えないように、「おでん」、「にゅうめん」
を調理して食べました。おでんは出汁がよく効いてとてもおいしかったです。
                                
最後の〆は、お茶漬けです。
                                         
                                       

酔っぱらいおやじには、当然、自然の摂理もやってきます。
「おーい! 酔っぱらって崖から落ちるなよー!」と声をかけます。
                          
                                  

ということで、タイムリミットの12時30分となったために、酒宴会場を片付け、
下山を始めたのです。
写真は、酒宴会場から写したものです。
                                      
                  

下のほうに仙丈小屋が見えます。
                      
            

下山には2時間50分を要しました。
途中、シラビソの森に入るあたりから、ガス(雲)が出てきて、北沢峠では雲の下に
出たのでした。
                                
我々は北沢峠で15時20分にバスに乗り、無事に仙流荘バスターミナルへと戻り、
車で午後9時に帰宅したのでした。
                      
                       

で、当然、今日2回目の酒宴は、自宅のすぐ近くにあるオアシス「鳥重」で行いました。
疲れた体に冷えた生ビールがよく効きます。
思わず2杯を一気飲みです。
                          
                                

で、今日2回目の地酒は、奈良の葛城酒造の純米吟醸酒「百楽門」です。
まったりとした地酒らしい香りと味のある良いお酒です。
                                
                            

ゆうパパとおけパパ、そして「鳥重」のマスターの3人で飲んでいると、地元の友人で
カナダ人のダグラスと酒豪のRへいさんの二人がオアシスにやってきたので、5人で飲む
こととなりました。
今日、仙丈ケ岳持っていった地酒「真澄」の一升瓶に残っていた酒を空けちゃいました。
呉春の後方にRヘイさんが亡霊のように写っています。
こうして夜も更けていったのでした。