1日目 残雪の西穂高岳を目指す


今日は、ゆうパパと二人で未だ冬山の様相が残る北アルプス西穂高岳
頂上で宴会をしようということになり、昨夜10時30分に泉大津市
自宅を出発したのです。
      
        
         
 

西穂高岳へは、新穂高温泉にあるしらかば平からロープウェイに乗って
アプローチします。
これで相当の高度を稼ぐことができますが、この時期の始発は午前8時45分と
遅く、かつ、30分に1本しかないという不便さが付きまといます。
            
        
           

ロープウェイは日本で唯一の2階建てです。
       
  
 
 

ロープウェイの頂上である西穂高口に到着です。
ここで、登山届を提出します。
登山届の提出は、つい最近、この地域の条例で義務化されました。
         

今日は天気が回復傾向とはいうもののガスの中で、気温も氷点下です。
昨日は、吹雪であったそうです。

            
      
  
 

先ずは稜線上に建つ西穂山荘に向け樹林地帯を登ります。
朝で気温が低いこともあって、残雪が凍ってアイスバーンとなっています。
アイゼンの爪をしっかり刻み、滑落しないように注意して登ります。
             
         
           

         
         

西穂山荘に到着です。
ロープウェイ西穂高口から約1時間20分です。
この地点での積雪は2メートル40センチとのことです。
本日、西穂高岳の山域に入った登山者は我々のほか、4組です。
              
          
               

西穂高山荘前でウイスキーを飲んで、寒さを和らげます。
持ってきたウイスキーは、シングルモルトスコッチのボウモワ15年です。
                   
        
     
 

西穂山荘を出発すると、風のきつい稜線に出ますが、同時に雪も風で
飛ばされるためか、残雪もなくなります。
                     
           
     

西穂山荘から20分ほどで丸山に到着です。
            
            
             
     

ゆうパパと記念撮影です。
       
      
 



さらに独標に向けて高度を上げますが、残雪は稜線にはありません。
                  
         
         
 

ここに来てようやくガスが晴れてきました。
後方に目指すは西穂高の頂上稜線が見えてきました。
一番高く見えるのは西穂高山頂手前のピラミッドピークです。
その左奥にあるのが西穂高山頂で、右手の台形のピークが独標です。
いずれも西穂高山塊のそれぞれのピークです。
                  
       
   

西穂高山頂とピラミッドピークの左手に真っ白な雪を覆っているのは
おそらく双六岳方面の稜線でしょうか。
              
          
         
 

独標に向けて最後の岩登りをします。
この時点で空は完全に晴れ上がりました。
         
       

   

西穂高岳山塊の最初の頂上である、西穂独標に到着です。
標高は2701メートルです。
後方には笠ヶ岳が大きくそびえます。
             
            
      
  

独標を後にし、ピラミッドピークへの急峻な岩場を登るおけパパです。
      
      
 

            

ピラミッドピークへの急峻な登りから振り返ってみた西穂独標です。
            
               
             

ピラミッドピークへはいくつかの岩場を登り降りします。
        
 
 

     

ピラミッドピーク手前の空中に飛び出したような岩場で記念撮影です。
          
実は、ここを今回の山行の最高地点としたのです。
この上にあるピラミッドピークへの最後の登りには、大きな氷壁が貼りついて
おり、登りは良いのですが下りが危険であるとの判断をしました。
また、今日の天候から、今はガスが晴れていますが、午後にはガスが濃くなる
と予想し、このまま進むことは危険であると判断を下したのです。
もし、滑落すると、すり鉢状の断崖から1000メートル程度落ちる可能性
があるため、ここで勇気ある撤退を決めたのでした。
            
後ろには笠ヶ岳双六岳がそびえています。
        
     
 
 

ということで、西穂高岳頂上での宴会をあきらめた我々は、西穂独標に
戻り、そこで宴会をすることに決めたのです。
          
        
         
 

いつものように宴会料理の披露です。
網焼きはスルメです。
銀の皿には、マグロ、サーモン、蛸、海老の刺身です。
ビールはサントリープレミアムモルツ、酒は久保田原酒を杉の升で
美味しくいただきます。
             
〆は、梅茶漬けとしました。
 
              
約1時間の宴会で、宴もたけなわとなった頃、予想どおりガスが周りを
覆ってきたのでした。
           
       
   
 

ガスが覆ってきたので、下山を始めました。
          
   
 

ガスが出ていますが、何とか眼下に上高地梓川が見えています。
            
        
        
        

ということで、一揆にロープウェイに乗って下山し、新穂高温泉郷にある
穂高荘山月という温泉旅館に泊まることにしました。
        
     
            

穂高荘山月の外観です。
立派な旅館です。
        
     
 
 

宿帳の記入、いわゆるチェックインはロビー横のラウンジで行います。
山登りから下山した汚い恰好のおやじ二人が高級温泉旅館で偉そうに
チェックインです。
             
         
        
 

部屋は最上階の8階です。
立派なもので、12畳の本部屋のほか、4畳半のコタツ部屋、3畳の茶室の
計3室からなる特別室です。
ここに山から下りてきたおやじ二人で贅沢に宿泊です。
               
        
       
 

旅館の玄関はこのように高級屏風の部屋となっています。
            
           
 

旅館の混浴露天風呂に向かいました。
女性客と一緒になるのを期待して・・・
        
  
 
 

混浴露天風呂は期待に外れ、我々おやじ二人だけでした。
ここでも美味しい地酒を升でいただいたのです。
         
         
       

風呂上りには囲炉裏で休憩です。
          
       
  

熊の毛皮も置いてあります。
           
            
          
     

料理は豪華でした。
食前酒に始まり、懐石フルコースで、珍しい岩魚の刺身もいただきました。
                
一般の個人客は4組だけで静かな食事処となりました。
                   
          
        
    

岩魚の骨酒をいただきました。
                
         
            

2合の骨酒に1合の注ぎ酒をいただきました。
        
        
こうして、ほろ酔いの高級旅館での夜は更け、疲れているおやじは
爆睡モードとなったのでした。