鳥海山をあきらめて月山登山


濃い青色の花は、8月下旬から9月にかけて
山形県の月山(がっさん)に咲く
エゾオヤマリンドウです。
 
 
 
 

今回は、飛行機に乗って東北の山に行くことに
して、昨日、羽田空港に向かいました。
おけパパの山行も新幹線からさらに進化です。
 
羽田空港は、3連休初日とあって大混雑です。
 

  
  

ANAのプレミアムチェックインで入ります。
            
 
 


ANAプレミアムラウンジでビールを飲みながら
飛行機を待ちます。
  
羽田空港を15時55分に出発するANA397便
山形県庄内空港行きに乗ります。
庄内空港の正式名称は「おいしい庄内空港」です。
何が美味しいのか知りませんが・・・
  
  
 

目的地は、山形県秋田県の県境の日本海側に
ある名峰で日本100名山の鳥海山(ちょうかいざん)
標高2236mです。
鳥海山の南には最上川を挟んで、同じく日本100名山
の霊峰月山(がっさん)標高1980mと
朝日岳(あさひだけ)標高1870mがあります。
  
  
  
  
  

スターウォーズ色の397便は、
定刻より15分遅れて出発です。
ANAはいつもよく遅れるので気にしません。
  
  
  

月山上空から庄内平野に差しかかると庄内空港
着陸です。
  
 
 
 

庄内空港に着いてターミナルを出たのは
午後5時30分を回っており、薄暗くなってきていました。
 
 

予約していたオリックスレンタカーを借りました。
明日の夕方5時までの24時間で4650円です。
 
朝の情報では、台風16号に刺激された秋雨前線の影響で、
東北南部から西日本にかけては3連休すべて雨の予報。
しかし、日本海側の山形県秋田県以北は曇り時々晴れ
の予報です。
  
  

  

酒田市を超え、鳥海山山麓の温泉施設でお風呂と食事を
済ませました。午後8時を回っていました。
と、その時、突然ものすごい雨が降ってきたのです。
 
明日の天気予報を見ると雨に変わっているではありませんか。
台風の刺激を受けた秋雨前線が少し北上し、
晴れの区域は鳥海山より北側の秋田県中部より北と
なっています。
鳥海山周辺は、今夜もこのまま激しい雨の予報です。
            
 
 

鳥海山の登山口で車の中で仮眠する予定でしたが、
急きょ、酒田市のビジネスホテルに飛び込みました。
セントラルホテル酒田という幽霊が出るとネットで
噂されている古いホテルです。
  
鳥海山は登山口から頂上往復が10時間以上の歩行です。
雨の中での登山は危険と判断して、登山をあきらめた
のです。勇気ある撤退です。
  
  
 

早朝のあさひ月山湖と月山ダムです。
朝早く目を覚ましたおけパパは、月山に向かうことに
しました。
 
 
 

午前9時、ホテルから2時間近くかけて、
月山登山口のリフト乗り場にやってきました。
  
  


今回のコース図です。
どうせ雨なら、リフトを使って歩行時間が往復
4時間程度で登れる月山に登ろうという
ことにしました。
 
この程度の登山であれば、悪天となっても
何とかなります。
  
  
  
  

幸いリフトが動いていました。
  
 
 

本来なら3連休で観光客もいる月山リフトですが、
誰もいません。
  
  
 
 

リフト上部には、霊峰らしく神社がありました。
         
 
 

月山登山開始です。
午前9時20分です。
          
 
 
 

ここで姥ヶ岳へ登る道と、直接月山に行く道に
別れます。
             
 
 
 

姥ヶ岳へと登ります。
            
  
  
  

姥ヶ岳の頂上が何とかうっすら見えています。
   
  
  

姥ヶ岳(うばがたけ)標高1670mの
頂上に到着です。
  
  
  
  

リフト上部から歩き始めて20分、
午前9時40分に到着です。
            
 
 
 

姥ヶ岳から月山に向けては、しばらく緩やかな
坂道が続きます。
              
 
 
 

途中、草紅葉の始まっているところがありました。
              
 
 
 

湯殿山からの尾根筋道と合流です。
  
  
  
  

ここは牛首(1729m)と呼ばれる場所です。
 
リフト上部で別れた姥ヶ岳経由の道と、月山への
直登道の再合流地点です。
振り返ってみると、右が姥ヶ岳方面、左が
リフト乗り場方面です。
          
月山はここまで遊歩道がしっかりしています。
雨でも靴が泥で汚れません。
  
  
  
  

牛首を超えると、急に登山道の雰囲気に変わります。
傾斜も急になり、一気に頂上に向けて高度を上げて
いきます。 
 
 
 
 

頂上が近づくと暴風雨となってきましたが、
月山頂上近くに、松尾芭蕉の句碑があります。
「雲の峰、幾つ崩て、月の山」と書いてあります。
 
松尾芭蕉奥の細道紀行において、月山登拝を
遂げたときに読んだ句だそうです。
  
  
  
  

頂上直下に小屋が見えてきました。
  
  
  
  

月山頂上小屋でした。
  
  
  

上小屋から月山頂上へは徒歩5分です。
その間に「八絋一宇」という石碑がありました。
神武天皇が唱えた言葉を後世に書き換えられた
もので、「天下を一つの家にする」という意味だ
そうです。
 
この碑は、前回登山した安達太良山にもありました。
  
  
  
  

頂上の月山神社が見えてきました。
  
  
  

建物のおかげで風は遮れていますが、雨は
結構降っています。
    
 
 
 

これが月山神社の位置する頂上の碑です。
 
午前10時50分に到着です。
リフト上部から1時間30分でした。
登山地図のコースタイムが2時間20分なので、
雨の中でも調子よく登ったということです。
  
   
  

碑の前で記念撮影です。
  
  
  

月山神社の奥ノ院です。
扉が閉まっており、お参りすることができません
でした。
          
 
 

頂上より少し下ったところの風がない場所で
昼食を取ることとしました。
雨で食事が濡れないように傘をかけています。
  
つまみは、あたりめと燻製卵、そして羽田のANA
ラウンジで取ってきたおかきです。
 
食事はおにぎり弁当です。
飛行機で来たので、ガスコンロなどを運べず、
暖かい食事は作れないのです。
  
  
  
 

サントリープレミアムモルツの秋限定
エールビールで乾杯です。
  
  
  

午前11時40分、下山開始です。
  
  
  

月山頂上をバックに撮影しました。
何も見えませんが。
             
 
 
 

牛首に戻ってきました。
実は、頂上からの途中の岩場で、美しい茶色に
白色のまだら模様をした「おこじょ」に
出会いました。
とてもすばしっこく、写真に収めることが
できませんでした。
  
  
  

ネット辞典から転載させていただきます。
これが「おこじょ」です。
森林限界より高山の岩稜地帯に住む小動物です。
  
  

冬には真っ白になります。
こんなかわいい顔をして、実は肉食です。
  
  

少し黄色に紅葉している草のある草原に出ました。
  
  
  

霧雨の中、遠望はできません。
  
  
  

リフト上部が近づいてきました。
  
  
  

リフト上部近くに来ると、池塘がありました。
そういえば、頂上直下にも池塘が点在して
いましたが、風雨で撮影していませんでした。
           
 
 
 

リフト上部にある姥ヶ岳休憩所です。
          
 
 
 

リフト乗り場です。
            
 
 
 

リフトに乗りましたが、霧雨で下が全く見えません。
  
  
  

リフトはとても長く、20分間も乗るのです。
標高1520m地点から1000m地点まで
一気に500mも高度を稼いでくれます。
  
  
  
 

標高1000mまで下りてくると霧はなく、
雨も降っていません。
  
  
  

これが月山リフトです。
  
  
  

月山リフトとお別れです。
  
  
  

月山登山口の駐車場に戻ったのは、
13時20分でした。
  
  
  
  

月山志津温泉へと向かう途中、標高が800m
くらいになると、濃いガスでした。
         
 
 
 

月山志津温泉にある、「つたや」という宿で
日帰り温泉につかることにしました。
  
  
 

こじんまりとした宿ですが、とてもセンスの
良さそうなところです。
  
  
  
 

施設の離れにある温泉に向かいます。
  
  
  

仙人の湯に入ります。
  
  
  

浴場です。
  
  
 

客はいないので露天風呂で記念撮影です。
少し塩っぱい味のする温泉です。
  
  
  

露天風呂からは五色沼が目の前に見えます。
   
  
  

温泉で1時間ほど長居した後、一路庄内空港へと
向かいました。
庄内平野に出ると、雨は降っておらず、
収穫時期を迎える庄内米の金色に輝く
大きな田園地帯が広がっていました。
  
  
  
  

16時30分に、おいしい庄内空港に到着です。
17時55分発の羽田空港行きANA400便の
チェックインをします。
  
  
  

  

展望デッキで、これから乗るANA400便の
到着を見ました。
晴れ間の見える日本海方面からやってきました。
   
  
  

着陸です。

  
   
  

逆噴射とともに静かな空港に轟音が響き渡ります。
  
  
  
  

駐機場にやってきた飛行機は、昨日、おけパパが
羽田空港から乗ってきたANA397便です。
これがANA400便となって折り返すのです。
  
   
  
  

定刻よりいつものように20分程度遅れて
到着です。
折り返し便の出発は定刻のようです。
  
  
  

おけパパがいつも座る7Aの席に着きました。
 
この後、東陽町のマンションに着いたのは
20時を回っていました。            
 
 
 

鳥海山あきらめ月山登頂祝いを一人でやりました。
いつものように西友で刺身や貝づくし寿司を買い、
エールビールで乾杯です。
日本酒は前回猪苗代で買った、猪名川酒造の
地酒蔵(特別純米酒)と、今回庄内で買った
菊勇酒造の36人衆(純米大吟醸)を
いただきました。
刺身にはやはり地酒が合います。
  
ということで、今回の山行は終了です。
 
 
飛行機に乗って登山に行こう2016は、
はたして第二弾があるのか???