冠雪の谷川岳から茂倉岳のスカイライン縦走


今日は、久しぶりの休みを利用して、
上越国境の冠雪したスカイライン
縦走しました。
  
  
  

いつものように東京駅を朝6時36分に
出発するMaxたにがわ401号に乗り
ます。
                 
 
 

2階建て新幹線の1号車自由席に乗り込み
ます。
           
 
 

車内はガラガラです。
           
 
 
 

上毛高原駅には朝7時53分に到着です。
  
  
  

朝8時発のバスで谷川岳ロープウェイ
乗り場に向かいます。
  
  
 

バスの乗車は43分間です。
料金は1150円也。
  
  
 

いつもの谷川岳ベースプラザです。
  
  
  

今日はスカイラインの縦走と茂倉岳が目的
なので、時間節約のためロープウェイに
乗ります。
       
 
 
 

今日は天気が良く、冠雪した谷川岳
はっきりと見えます。
          
 
 

今日の行程は、ロープウェイ頂上の天神平
から天神尾根を登り、先ずは谷川岳
登ります。
そこから冠雪のスカイラインを縦走し、
一ノ倉岳(いちのくらだけ)から目的の
茂倉岳(しげくらだけ)を目指します。
茂倉岳からは上越線土樽駅(つちたる)に
下りるルートです。
  
 

 

朝9時15分に天神平を出発です。
  
  

標高1320mの天神平において、すでに
雪がうっすら積もっています。
  

  

歩き始めて30分ほどで熊沢避難小屋に
着きました。
  
  
  

ここからは急登となります。
         
 
 

高度が増すにしたがって、万太郎山が大きく
なってきます。
  
  
  
  

谷川岳頂上も真っ青な空の中です。
   
  
  

谷川岳から万太郎岳への稜線をバックに
記念撮影です。
  
  
  

かなり雪が多くなってきました。
いつもの休日なら、ロープウェイを利用して
谷川岳に登る観光登山客が多いのですが、
冠雪しているためか、登山客はまばらです。
          
 
 

真っ白な新雪と真っ青な空のコントラストが
みごとです。
   
  
  

雲一つない真っ青な空を仰ぎます。
  
  
  

午前10時45分、肩の小屋に到着です。
天神平から1時間30分と順調です。
  
  

万太郎山が下に見えます。
遠くには苗場山やその奥には志賀高原
見えます。
  
  
  

稜線歩きに備え、ここで6本爪のアイゼンを
装着します。
  
  
  

先ずは谷川岳の双峰の一つ目、トマの耳に
到着です。
左手前が谷川岳頂上のオキの耳です。
  
  
  

そして、快晴の中、谷川岳頂上となる
オキの耳(標高1977m)に到着です。
時刻は午前11時15分でした。
  
  
  
 

一ノ倉沢は紅葉も終わりのようです。
先々週の土曜日には、この一ノ倉沢に
行楽客が3000人もやってきたそうです。
 
一ノ倉沢の紅葉、そして手前に白毛岳から
朝日岳、少し遠くに巻機山、そして
遠くには越後駒ケ岳と中ノ岳、八海山まで
見えています。
  
  
   
  

万太郎山から右に仙ノ倉山へのスカイライン
が伸びているのがわかります。
            
 
 

万太郎山方面をバックに記念撮影です。
  
  
  

群馬県新潟県の県堺にもなっている
稜線です。
ここを歩くのが今日の目的です。
中央奥に一ノ倉岳、右に茂倉岳がそびえて
います。
 
登山者は谷川岳が目的のようで、ここから
先の縦走路には人がほとんど歩いていま
せん。
こんな美しい縦走路なのにもったいない
です。
  
  
  

オキの耳から少し歩くと、鳥居があります。
ここは富士浅間神社の分詞なのです。
  
  
  

一ノ倉岳への稜線上の登山道が雪でくっきり
浮かび上がっています。
  
  
 

一ノ倉沢が美しいです。
  
  
  

一ノ倉岳が迫ってきますが、一旦ここから
大きく下って、コルを通過します。
コルとは稜線の登山道の窪んだ鞍部のこと
です。
  
  
 

コルへの大きな下りは、鎖場となって
いました。
日陰では雪が凍ってすべりやすく要注意
です。
  
  
  

新潟方向です。
日本海のほうは少し曇っているようです。
  
  
  

一ノ倉岳(標高1974m)に到着です。
午後12時15分でした。
  
  

一ノ倉岳頂上で記念撮影です。
遠くにうっすらと富士山が見えていたの
ですが、写真にすると写っていません
でした。
  
実は、ちょうどこの真下をJR上越線
清水トンネルが貫いているのです。
そう、あの川端康成の小説「雪国」の
舞台となった、「国境の長いトンネル」
です。
  
  
  

一ノ倉岳から見た谷川岳です。
トマの耳とオキの耳の双峰がはっきりわかり
ます。
谷川岳の左奥には赤城山、右奥には榛名山
見えています。
  
  
  

一ノ倉岳頂上から少し歩いた場所で昼食を
取ることにしました。
  
  
  

谷川岳をバックに缶ビールでひとり乾杯
です。
  
  
  

メインディッシュは、おでんです。
太陽の日差しが強く、日射で暑いので
腕まくりをしていますが、気温は5℃
しかありません。
  
  
  

茂倉岳をバックに乾杯。
  
  
  

一ノ倉岳を谷川岳をバックに乾杯。
  
  
  

巻機山(まきはたやま)、越後三山方面を
バックに乾杯。
  
  
  

もう一回谷川岳をバックに乾杯。
360度どちらを向いても雲ひとつない
青い空です。
  
  
  

ゆっくりとおでんをつまみにビールを飲み
ます。
  
  
  

午後1時になり、出発です。
ここから進路は北向きから西向きとなり
ます。
県財界もここで直角に曲がっているの
です。
したがって谷川岳を後ろではなく、
左に見ながら歩きます。
  
  
  

広い雪面を歩きます。
  
  
  

大きな足跡がありました。
直径10センチほどです。
日本カモシカか、もしくは熊でしょうか。
  
  
 

茂倉岳に向けて最後の登りです。
  
  
  

一ノ倉岳をバックに記念撮影です。
  
  
  
  

谷川岳も見えています。
  
  
  

今度は、万太郎山仙ノ倉山をバックに
記念撮影です。
  
  
  

茂倉岳から北方向、蓬峠(よもぎとうげ)に
向けての稜線です。
鉄道ができるまでは、この蓬峠を歩いて越え
ないと、新潟県(越後)と群馬県(水上)の
間を行き来する手段はなかったのです。
今も道路は関越自動車道を除いて、この
国境の山を貫いていません。
  
  
  

午後1時30分に茂倉岳(標高1978m)に
登頂です。
  
  
  

谷川岳より1mだけ高い茂倉岳は、この
上越国境谷川岳山系での最高峰です。
  
  
  

一ノ倉岳と谷川岳です。
ここから茂倉新道を下山するため、
スカイラインから徐々に離れます。
  
  
  

茂倉岳から見た茂倉新道です。
茂倉避難小屋と、遠くには土樽の村が見えて
います。
  
  
  

茂倉新道の下山道です。
この「道」を越後まで行くのです。
ここからは県境を離れて完全に新潟県で、
南魚沼市湯沢町となります。
 
  
  

ここで、おけパパ得意の下山時のひとり
カラオケが始まりました。
最初に出てきた曲は、宇多田ヒカル
「道」です。
「♪黒い波の向こうに朝の気配が〜ある♪」
と始まり、おけパパも下山の「道」を行き
ます。
  
  
  

谷川岳山系のスカイラインの見納めです。
  
  
  

茂倉岳を後に歩きます。
ここでは、「We Are The World」が流れ
ます。
誰もいない縦走路なので、思いっきり
歌えます。
  
  
  

万太郎山から仙ノ倉山方向のスカイライン
見納めです。
  
  
  

下りてきた茂倉新道の下山道です。
左が茂倉岳、右が一ノ倉岳です。
  

 
 

茂倉新道はとても美しい尾根道です。
  
  
  

茂倉避難小屋にやってきました。
  
  
  

茂倉避難小屋の便所と茂倉岳です。
  
  
  

茂倉避難小屋はまわりの景色の中で
何とも美しく映ります。
  
  
  

かなり下りてきました。
茂倉岳山塊の熊笹の緑と、傾き始めた太陽に
照らされて金色に輝く草紅葉が見事です。
まだ、午後2時30分だというのに、初冬の
陽が傾くのは早いです。
  
  
  

ここで縦走路を共にしてきたアイゼンを
脱ぎます。
  
  
  

矢場の頭(標高1490m)まで下りてきま
した。
上越国境の山塊では、1500mで森林限界
なります。
豪雪が原因で、信州の森林限界2500mより
1000mも低いのです。
  
   
  

森林地帯へと下りると、今度は終わりを
迎えつつある紅葉に出会いました。
  
  
  

午後3時30分で太陽は山の向こうに
沈みます。
この時間から森は薄暗くなっていきます。
今日は快晴だったため、まだ少し明るい
状況です。
冬山では午後3時が安全に歩ける時限です。
暗くなると気も焦るので、そこは落ち着いて
歩くようにします。
   
  
  

夕日に萌えます。
  
  
  

森林地帯をひとりカラオケをしながら歩き
ます。
曲は、峠恵子さんの「君だけの指定席」が
かかっています。
  
   
  

夕焼けが真っ赤です。
しかし、谷川岳からの縦走で、茂倉岳までに
2名(いずれも単独)に出会ったのみで、
茂倉岳からここまでの3時間、誰にも
会いませんでした。
そのため、おけパパひとりカラオケは相当
上達したと思われます。
  
  
  

登山口まで下りてきました。
時刻は、午後4時10分となっていました。
  
  
  

山頂のほうは夕日で真っ赤に染まって
いました。
  
  
  

ここから蓬橋(よもぎばし)まで歩きます。
バスは1日に2本。
午後4時46分にあるのです。
  
  

蓬橋バス停にやってきました。
と思った瞬間、午後4時46分発のバスは、
土曜日は学校から帰る子供がいる場合のみ
運転。
それ以外は土樽の村で折り返し、ここまで
来ないそうです。
  
  
  

結局、バスは来ないとわかり、5分ほど
歩き上越線土樽駅までやってきました。
この土樽駅は、当時は信号所で、
小説「雪国」では土樽信号所として描写
されています。
 
土樽駅前は民家ひとつない、人も全く
いない無人駅でした。
電車も2時間待ちなので、タクシーを
呼ぶことにしました。
実は、茂倉岳登山口に下りた際、
タクシーのご用命という張り紙があり、
連絡先を控えていたのでした。さすが!
 

  
  

タクシーが来るまで10分ほどあるので、
ホームに出て記念撮影です。
   
  
 

越後湯沢駅までタクシーで移動しました。
料金は3000円でした。
ちょっとした出費です。
  
  
 

越後湯沢駅の構内には、大きな地酒販売
コーナーと利き酒コーナーがあるのです。
ここで、あまり県外に出回らない地酒を
買います。
「巻機」と「高千代」の2本です。
どちらも純米吟醸です。
  
  
 

越後湯沢駅を午後6時12分発の新幹線、
「とき338号」に乗ります。
   
  
  

1号車の自由席に座りました。
帰りの車内では、西村京太郎の推理小説
読んで時間を潰します。
  
  
  

午後8時前に東陽町の自宅に帰りました。
そして、ひとりで登頂祝いです。
サントリーエールビールに、今日買った
地酒2種類をいただきます。
食事は、サラダとおけパパの大好物である
生牡蠣10個(宮城県産)のポン酢和えに
刺身盛り合わせ、貝づくしのお寿司パック。
スーパー西友でどれも30%引きだったの
で安く仕上げることができました。
  
このあと、酔っ払いおやじとなった
おけパパは、日焼けした顔のお手入れを
してから、布団にもぐり込んだのでした。