上州の武尊山登山にお出かけ


今日は、関東甲信越の梅雨も明けて晴れるとのことで、
上州は武尊山(ほたかやま)2158mに出かける
ことにしました。
上州武尊山は、日本百名山の一つであるとともに、
日本花の百名山の一つにもなっています。
 
武尊山の名前の由来は、3世紀に、古代皇族であった
日本武尊(やまとたけるのみこと)が、東征した際に
この地に立ち寄ったことのようです。
日本書記にも記されているそうです。
         
  
  

午前5時52分に東陽町を出発する地下鉄に乗りました。
空は雲一つない快晴です。
            
 
 

東京駅を午前6時36分発の越後湯沢行きの
上越新幹線「Maxとき401号」に乗ります。
これは、谷川岳に行くときにお世話になっている
新幹線です。
               
 
 

いつもどおり、自由席の2階席左側の窓側に
座りました。
             
 
 

午前7時53分に上毛高原駅に到着です。
 
武尊山は、上毛高原から谷川岳方面へと行きますが、
途中、利根川を挟んで、西側が谷川岳、東側が
武尊山となります。
武尊山のさらに北側には尾瀬が広がり、昨年の秋に
おけパパが登った至仏山(しぶつさん)があります。
            
 
 

 

上毛高原駅駅レンタカートヨタヴィッツを借りて
みなかみ町の武尊神社まで約50分運転して
来ました。
車は、往復の乗車券が2割引き、往復の特急券
1割引きとなるレール&レンタカーで手配しました。
               
           
 
 
 

快晴で暑い中、武尊神社駐車場にあるポストに
登山届を提出です。
        
  
 

午前9時に出発となりました。
  
  
  
 

今日のコースは、武尊神社からしばらく林道を
歩き、そこから一気に手小屋沢避難小屋のある
尾根に出ます。
そして稜線を武尊山へと歩いた後、稜線のアップ
ダウンで剣ヶ峰山に登った後、武尊沢に下山
し、武尊神社に戻る武尊山一周のコースです。
             
  
  

 

先ずは林道を歩きます。
              
 
 
 

30分ほどで尾根に一気に上がる武尊山への
コースと、剣ヶ峰山へのコースの分岐点に
到着です。
おけパパは尾根に一気に上がるコースを行きます。
           
 
 

尾根に出ました。
スキー場のある宝台樹尾根からの登山道と合流です。
 

 
 

午前10時近くになると、上空にガスが張り出して
きました。
  
  
  

  

尾根に出てしばらく行くと、鎖場や梯子の連続する
エリアに突入です。
                 
 
 

鎖場を慎重に登って行きます。
               
 
 
 

背丈を超えるハイマツの繁る稜線に出ると、
まわりはガスだらけでした。
通常、雲は上空2000m付近に300mから
500mほどの厚みで発生します。
 
そのため、2000m前後の武尊山谷川岳
頂上付近が丁度雲の高さとなっており、頂上での
晴天率が低いのです。
  
 

頂上が近づくと、クルマユリが可憐に咲いていました。
   
  
  

午前11時30分に武尊山頂上に到着です。
登山地図のコースタイムでは、3時間50分と
なっていますが、2時間30分で到着です。
            
 
 
 

しかし、ガスのおかげで全く眺望がありません。
晴れていれば、尾瀬至仏山上越国境の谷川岳
巻機山などの美しい山並みが見れるのに・・・です。
            
 
 
 

武尊山はその昔、信仰の山として栄えました。
名残となる礼拝用の石版が頂上にありました。
          
 
 

武尊山の頂上で昼食です。
               
 
 

眺望はありませんが、クーラーに保冷剤とともに
持ってきたビールが冷えててうまいです。
   
  
  

ということで、少し頂上でゆっくりして、
12時15分に剣ヶ峰山に向けて出発です。
             
 
 

途中、高山植物のお花畑がありました。
ホタルブクロの紫がとても可憐です。
  
  
  

思わずおけパパはホタルブクロにキッスです。
  
  
  
 

標高1975mのピラミッドピークです。
ガスでよく見えません。
本来なら、ここから剣ヶ峰山(2020m)が
大きな円錐形で天に突き出している姿が見える
はずですが・・・眺望なしです。
               
 
 
 


剣ヶ峰山直下の分岐点です。
          
 
 

13時15分に、剣ヶ峰山に到着です。
ガスで全く何も見えません。
残念ゾウです。
          
 
 
 

しょうがないので、下山開始です。
分岐点近くに下りて、剣ヶ峰山を振り返ります。
ガスの中にかろうじて円錐形が見えています。
  
  
  

先ほどの分岐点です。
ここから、いつものおけパパお得意のひとり
カラオケタイムとなるのです。
先ず流れた曲は、ビートルズの「レットイットビー」
でした。
♪When I find myself in times of troubles〜♪
  
  
  

振り返るとピラミッドピークが見えていました。
  
  
  

ここは、武尊川の源流でしょうか。
武尊川は利根川になって日本最大の流域面積を
持って太平洋に流れ込みます。
                    
 
 
 

それにしても、この粘土質の濡れた登山道は
スリッピーで歩きにくいのです。
加えて、急登の登山道なので、一歩一歩の段差が
大きく、慎重に歩かないと滑り落ちる可能性が
あります。
  
  
  
  

14時40分に武尊沢に出ました。
先ほどの源流の一滴がここで沢となっているようです。
 
おけパパの経験では、このような場所には必ず
あの生き物がいるのです。
  
  
  

ほら、やっぱりいました!!
  
  
  

かわいいサンショウウオです。
おそらくクロサンショウウオだと思います。
サンショウウオは、オオサンショウウオ
一部のサンショウウオを除いて捕獲可能です。
 
このサンショウウオも写真に撮ったあとは
逃がしてあげました。
                
 
 
 

武尊沢で少し休憩しながらカラオケです。
今度は、矢沢永吉の「時間よ止まれ」が流れました。
♪時間よ〜とまれ〜命の炎を燃やせ〜♪
 
とても気持ちの良い沢で、本当に時間が止まって
ほしい気になりました。
          
 
 

武尊沢を出て、一気に武尊神社の登山口まで
歩きます。
             
 
 
 

武尊神社に戻ってきました。
今日の無事と次回の山行への安全祈願をして
おきました。
                 
 
 

この武尊神社は西暦865年には参拝されていた
歴史ある神社のようです。
武尊山信仰は、1800年前後に盛んになり、
武尊山頂から稜線を少し南に行った場所にある
前武尊山の山頂には日本武尊銅像が建てられて
います。
  
  
  
 

ということで、15時45分に無事下山しました。
武尊山頂上より、3時間30分でした。
登山地図のコースタイムが、3時間50分なので
休憩をたくさん取った割には順調に下りたようです。
                
 
 

武尊神社の横には裏見の滝があります。
折角なので見に行くことにしました。
              
 
 

50mくらいの落差のある立派な滝です。
              
 
 

以前は滝の名前のとおり、滝の裏側に歩いて行けた
そうですが、今は滝裏の道が崩落しており、
滝を裏から見ることはできませんでした。
             
 

 


クルマに戻ると、急に雨が降ってきました。
             
 
 
 

上毛高原へと戻る途中、藤原湖に立ち寄りました。
利根川ダム湖なのですが、渇水のようで水位は
低いようです。
                
 
 

先ほど見た武尊川源流の一滴が、この藤原湖へと
流れ込んでいるのでしょうか。
          
 
 
 

立派なダムです。
                  
 
 
 

17時10分、上毛高原駅にある駅レンタカー
車を返しました。
  
  
  

上毛高原駅から帰りの新幹線に乗ります。
             
  
 
 

新幹線はいつもよく乗る17時26分発の
「Maxとき334号」です。
         
 
  
  

疲れた体には、甘いバニラのソフトクリームが
とても美味しいです。
  
  
  
  

新幹線がやってきました。
          
 
 
 

16両編成の10号車の自由席に座りました。
         
 
 
 

東陽町のマンションに戻り、ひとりで登頂祝いです。
いつものように、ビールと純米酒を、お刺身や
タコブツ、ホタル烏賊とともにいただきました。
お寿司は貝づくしです。
美味い!
 
ということで、酔っ払いとなりお休みなさいと
なったのでした。