丹沢主稜線ハードな縦走


いつか、丹沢山系の主稜線を富士山を
見ながら日帰りで縦走したいと思って
いました。
 
そして、登山口である大倉で、あの
有名な美しいハーフの女性であるの
Tクリステルさんが登山客を送り出して
くれるとの情報です。
これは行くしかない! と決定です。
  
  
 

午前5時に東陽町を出発し、新宿には
5時40分に到着です。
ここから小田急で渋沢まで行きます。
  
  
 
 

午前6時57分に渋沢に到着です。
  
  
 

ここから丹沢山系のひとつ塔ノ岳登山の
玄関口である大倉までバスにのります。
バスは臨時がどんどん出ているのに
満員です。
さすがに大倉から塔ノ岳への登山は
メジャーコースです。
   
   
 
 

標高290mの大倉に到着です。
  
  
   
 
 

午前7時20分、Tクリステルさんがどこに
いるのか探しながら、登山指導センターに
登山届を提出です。

指導員のお兄さんから、「Tクリステルさん
は登山口で皆さんを見送っています。おけ
パパさんのコースは通常1泊2日の健脚者
向けで、日帰りはハードですので気を付け
てください。」と言われました。
  
そう、今日はハードなのです。
コースを紹介しましょう。
  
  
 
 
 

大倉から大倉尾根を登り、先ずは1峰目の
塔ノ岳(とうのだけ)を目指します。
そこから2峰目の丹沢山(たんざわやま)
を超え、3峰目の蛭ヶ岳(ひるがたけ)
を目指します。
  
  
 

丹沢最高峰の蛭ヶ岳で昼食後、姫次を
経て4峰目の黍殻山(きびがらやま)、
5峰目の焼山(やきやま)を経て、
焼山登山口への下山します。
 
全長23キロ、コースタイムは10時間
です。
ただし、焼山登山口を16時38分の
バスに乗らなくてはなりません。
バスは午後に1本しかなく、大倉から
休憩も入れて9時間で踏破する必要が
あります。
  
長いコースに加え、時間もハードです。
果たしておけパパは、16時38分の
バスに間に合うのか?
  
  
  
 
 
 

丹沢山系への登山口にあるモニュメントで
記念撮影です。
 
と、その時!
Tクリステルさんを発見! やったー!
何と、ツーショットを写真を撮っていた
だきました!
  
  
  
  
 

これが、Tクリステルさんとの
ツーショット写真です。
  
  
  
 
 

そう、ここには、美人ハーフの
T(たんざわ)クリステルさんが、
登山客の安全を見守ってくれている
のです。
  
  
  
  

先ずは1峰目の塔ノ岳を目指します。
大倉バス停からの距離は7キロ、
コースタイムはちょうど3時間です。
午前7時30分に出発です。
  
  
 
 
 

見晴茶屋を通過です。
  
 
  
 

塔ノ岳までは、大倉尾根をひたすら
登るのみです。
登山道は木道の階段があり、ちょっと歩き
にくい状況です。
  
 
  
 
 

朝もやがあり、静かな森林歩きが気持ち
良いです。
  
 
 
 

駒止茶屋を通過です。
ここで標高900mとなります。
  
  
 
 

標高1000mの堀山の家を通過です。
  
  
  
 

朝もやが消えると、青い空が顔を
覗かせました。
  
 
 
 
 

今日、初の富士山が顔を見せました。
このあと、ずぅ〜っと富士山を見ながら
縦走をすることになるのです。
  
 
 
 

この景色を見ながら歩くと、登りの苦労
も吹き飛びます。
  
 
  
 
 

富士山をバックに記念撮影です。
  
 
 

午前9時40分に標高1300mの
花立茶屋に到着です。
ここで、まだまだ続く登りに備え、
おにぎりを一つ食べました。
  
 
 
 
 

太陽を背中に受けながら大倉尾根を
ひたすら登ります。
太陽の光が背中を熱くし、まるで背中に
火がついているようです。
昔話の「かちかち山」に出てくる
狸の気分です。
  
 
 
 
 

また富士山をバックに写真を撮ります。
  
 
 
 

モミジいちごの花がきれいです。
  
 
 
 

鍋割山からの尾根と合流です。
  
  
  
  
 

午前10時に塔ノ岳(標高1491m)に
到着です。
コースタイムでは、ここまで3時間の
ところ、2時間30分で来れました。
ここで小休止です。
  
  
 
 
 

塔ノ岳山頂で、ほかの登山者に頼んで
西の方角に見える富士山をバックに
写真を撮っていただきました。
  
 
  
  
  

南西の方角を見ると、沼津の街を相模湾
美しく見えていました。
その手前の小高い高原は箱根の山々です。
  
 
 
 

北の方角には、これから目指す丹沢山
そびえています。
  
 
 
 
 

塔ノ岳の尊仏山荘の脇を通って丹沢山
歩きだします。
午前10時15分です。
  
 
 
 

丹沢山までは、2.6キロ、1時間の
稜線歩きです。
  
  
 
 

登山標識で記念撮影です。
塔ノ岳は朝から人で賑わっていましたが、
そこから丹沢山に向かう人はほとんど
いません。
静かな山歩きが楽しめます。

  
 
 
 

熊笹の登山道を行きます。
  
 
 
 

竜ヶ馬場という場所にやってきました。
登山地図にも「ながめよし」と書いてある
とおり、この場所での富士山が一番美しい
ようです。
  

  
 
 
 

そういえば、今朝から「ドンドン」と
いう打ち上げ花火のような音がずっと
響いています。
これは、この写真の方向にある御殿場の
自衛隊富士火力演習所で戦車が大砲を
撃っている音かもしれません。
  
 
  
 

丹沢山まであと一歩です。
  
 
 
 
 

塔ノ岳から1時間弱、午前11時05分に
丹沢山(標高1567m)に到着です。
ここでもおにぎりを1つ食べました。
  
 
  
 

安全登山をお祈りです。
 
  
  
 
 

10分の休憩をして、午前11時15分、
3.4キロ先にある蛭ヶ岳に向けて出発
です。
  
ここから先は、ほとんど人は行きません。
健脚者でないと日帰りでは戻れない
ためです。
 
  
  
 
 
 

富士山はずっと見えています。
  
 
 
  

蛭ヶ岳方面への稜線です。
正面の山を越えた奥に蛭ヶ岳があります。
  
 
 
 
 

熊木沢方向を見下ろすと、新緑がとても
美しく、気持ちがスカッとジャパンです。



 

この後、蛭ヶ岳までの間に、対向者に
3組会いました。
 
おけパパとは反対の日帰りの逆コースを
来たとのことです。
逆コースは、大倉に着いたときにバスの
本数がたくさんあるので、挑戦する人が
多少いるらしいのです。
  
  
 
 
 

右側奥に蛭ヶ岳が見えてきました。
  
  
 
 
 

鬼ヶ岩ノ頭にやってきました。
鬼ヶ岩越しに見る富士山も絶景です。
  
 
 
  

鬼ヶ岩越しの蛭ヶ岳です。
蛭ヶ岳頂上にかすかに小屋の屋根が見えて
います。
蛭ヶ岳山荘でしょうか。
通常は蛭ヶ岳山荘に1泊して、ゆっくり
丹沢を楽しむのが良いようです。
  
  
 
 
 

蛭ヶ岳への最後の登りです。
  
  
 
 
 

12時25分、丹沢山系での最高峰、
蛭ヶ岳(1672m)に到着です。
  
   
 
 
 
 

蛭ヶ岳頂上からの富士山もなかなか良い
ものです。
富士山の麓にうっすらと湖が見えてます。
山中湖のようです。
  
  
  
  
 

ここで昼食休憩としました。
おにぎりを1つ食べた後に、富士山を
見ながらドーナツとカフェオレで
乾杯です。
 
今日のコースはこの後もハードなため、
アルコールは控えました。
  
  
  
 
  
 

ここからは下山道となります。
12時45分、蛭ヶ岳をあとにします。
目指すは姫次で、3.3キロの道のりです。
  
  
 
 
 

出たー!
富士山をバックに、おけパパのカラオケ
タイムがスタートです。
 
1曲目は、B'sの「コーリング」です。
家なき子のテーマソングですね。
富士山に向かって、
♪こ〜の声が聞こえるか〜い♪
と冒頭の歌詞を歌い始めたら、対向で
やってきた登山客が「聞こえてましたよ」
と応えてくれました。
ちょっと恥ずかしい思いです。
  
 
 
 
 
 

登山道が崩壊していました。
う回する木製の階段が造ってありました。
  
  
 
 
 

3曲目に、クリスタルキング
「大都会」が流れてきました。
♪あ〜あ〜果てしない〜夢を〜♪
♪交わす言葉も寒い〜この町〜♪
ちょっと、キーが富士山のように高すぎて
声が出ません。
   
  
 
  
 
 
 

それにしても、ず〜っと富士山が見えて
います。
もうかれこれ、4時間近くになります。
  
 
 
 
 

標高も下がり、いよいよ樹林帯に入って
いきます。
  
 
 
 
 

稜線縦走において、ず〜っとお付き合い
をいただいた富士山ともお別れです。
  
 
 
 
 

東海自然歩道と呼ばれると登山道に
入りました。
  
  
 
 
 

13時55分、姫次の休憩所に到着。
蛭ヶ岳から、1時間05分のコース
タイムですが、富士山に見とれて
いたことと、カラオケに集中していた
せいなのか、1時間10分かかって
しまいました。
 
5分休憩で、14時に出発です。
目指すは、黍殻山(きびがらやま)
経由で、焼山(やきやま)です。
6キロの道のりです。

  
 
 
 

姫次で見かけたマムシ草です。
この花は、蛇のマムシが多く生息する
場所に生える花で、花びらがマムシ
頭のような形をしています。
この草にも強い毒があり、触ると肌が
腫れ、口に入ると死ぬこともある、
という危険な花なのです。
  
  
 
 
 

と思っていたら、本当にマムシ注意の
看板がありました。
ついでに山ヒルに注意です。
やっかいな登山道です。
丹沢最高峰の蛭ヶ岳の名前の由来は、
ヒルが多いからでしょうか?
  
  
 
 
 

東海自然道最高地点らしいです。
  
 
 

八丁坂ノ頭で、青根登山口への分岐です。
おけパパは真っ直ぐ進みます。
  
 
 
 
 

14時45分、東海自然歩道から10分ほど
離れて登った山は、4峰目の黍殻山(きび
がらやま、標高1272m)です。
  
  
 
 

標高1200mを下回ると、ガスが発生
です。
   
 
 
 

どうやら雲の中に入ったようです。
でもちょっと幻想的な景色です。
  
 
 
 


黄緑色の落ち葉が変わった光を放って
いました。
  
 
 
 

再び東海自然歩道からそれて、焼山を
目指します。
  
 
 
 

東海自然歩道からそれて5分。
15時20分に焼山(標高1059m)に
到着です。
  
 
 
 

展望台がありましたが、濃いガスの中で、
展望台からは何も見えません。
  
 
 
 

さあ、いよいよ焼山登山口のバス停に
向けてラストスパートです。
時間は16時10分になっていました。
  
 
 
  

またまた山ヒル注意看板です。
ヒルは、動物の気配を感じると、
木の上から首筋に落ちてきて、知らないうち
に血を吸われるのです。
 
そのほか、地面から靴にくっつき、そのまま
靴と靴下の中に入り込んでいくのです。
家に帰って風呂に入ると、くるぶしや、
足の指の間に黒いヒルがくっついていて
血を吸われていることに初めて気づくのです。
 
やっかいな奴です。
  
   
 
 

林道に出ました。
いよいよおけパパカラオケタイムも最後の
曲です。
最後は、アリスの名曲
「遠くで汽笛を聞きながら」です。
♪悩み〜続けた〜日々が〜♪
♪何もいいことが〜なか〜ったこの街で〜♪
  
  
  
 

振り返ると、焼山方面がガスに覆われて
いました。
実は、さきほど、頭に水が落ちてきたと
思っていたのでしたが、正体はヒルでした。
幸い、頭の髪の毛から毛の付け根に移動
しているヒルに気が付き、つぶしました。
  
   
  
 

ということで、バス道に出てきました。
  
 
 
 

16時30分の少し前に焼山登山口に到着
です。 
9時間にわたる縦走でした。
バスの時刻16時38分に10分ほど余裕
を持って何とか到着です。  
 
バスは午後にこの1本のみです。
  
 
 
  

バス停にはヒル用の塩が置いてありました。
皮膚に取り着いたヒルが血を吸い始めると、
手でつまんでもはがれません。
塩でもんでやるのです。
ナメクジと同じで、塩が苦手なようです。 
 
おけパパが小さい頃は、ヒルに血を吸われ
たら、砂でもんではがしたものです。
  
  
 
 
 

バス停横に神社があったので、次回も
安全に登山できることを祈願しました。
  
   
  

すぐに三ヶ木(みかげ)行きのバスが
やってきました。
このあと、三ヶ木で橋本駅行きのバスに
乗り換え、電車で八王子、中野を経由
して、東陽町の家には19時15分に
到着したのでした。
  
 
 
 

ということで、丹沢主稜線5峰踏破と、
ヒルに血を吸われなかったことを
祝っていつものようにひとりで乾杯です。
日本酒は、3月に行った安達太良山
買った純米酒「奥の松」です。
安達太良山の伏流水で造られた澄んだ
味がとても美味しいお酒です。
 
ほろ酔いとなったおけパパは、眠たく
なってきました。
 
おやすみなさい。
ヒルの夢を見ないようにね。